ニュースリリース
2023年度 入社式社長挨拶
2023年4月3日
JCOM株式会社
新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。
世界では戦争等で苦しんでいる国や人々が多い中で、当社では本日こうして、140名の新入社員の皆さんと対面での入社式が開催出来ますことに感謝したいと思います。
J:COMを代表して、皆さんを心より歓迎します。
先日、入社3年目の社員の皆さんの集合研修でお話する機会がありましたが、その代の皆さんはコロナ禍で入社式も集合研修もできなかったため、今般の研修で初めて会った人が殆どだ、という話を聞きました。
当社は、出社勤務とリモート勤務を組み合わせたハイブリッド型の働き方を確立していますが、研修は対面で実施します。
この機会に是非、2023年度同期入社の絆を深めてもらいたいと思っています。
さて、当社に入社するにあたり、いくつか心に留めておいていただきたいことをお話しします。
一つ目は、社会人としての「覚悟」についてです。
皆さんは、就職活動において、様々な企業を検討されて、最終的には縁あって、J:COMに入社することになったと思います。私はこの縁というものは、ある意味運命であると思っており、皆さんも当社で働くという選択をしたのですから、今は迷うことなく、目の前の研修と配属先での業務に一生懸命に集中して取り組んでいただきたいと考えています。
これから一仕事人として社会人の生活をスタートすることになりますが、仕事は一人で完遂出来るものばかりではなく、当然うまく行かないこともあるでしょう。
そんな時に迷いがあったり、弱気になったり、あるいは、他責の念があったりすると、なかなか乗り越えられませんし、自己成長にも繋がりません。仕事上の困難を乗り越える一番強い力は、皆さん自身の「覚悟」です。自分は、仕事をして、成果を出して、お金をもらう、それで生きていくのだという、プロフェッショナルな仕事人としての「覚悟」が必要です。
もちろん、職場の上司や先輩方は、皆さんがそうした障壁を乗り越えられるように様々なサポートをします。J:COMは、とても家族的な意識が強く、後輩や部下の育成に熱心な会社です。しかしながら、いくら周りがサポートしても、本人にその「覚悟」が無ければ乗り越えるのは難しいものです。
この「覚悟」は、なにも当社の仕事に限ったことではなく、他の企業でもどんな業種でも、働く上では必要なことだと思います。これが今日社会人としての第一歩をスタートする皆さんにまずお伝えしたいことです。
二つ目は、「企業理念」についてです。
いうまでもなく、当社の事業は、お客さまのお役に立てる、楽しんでいただける商品・サービスを作り出し、サポートも含めてご提供することで、お客さまに料金をお支払いいただいて成り立っています。
当社は、1995年に創業し、国内最大のケーブルテレビ企業、メディア・エンターテイメント企業として事業を成長させてきましたが、放送・通信・コンテンツ業界ではAIをはじめとする技術の進歩や市場での競争が激しく、環境の変化にレジリエントに対応していかなければ生き残れません。
そうした変化に対応しながらも、変わらずお客さまからのご支持を頂くためには、我々は何のために存在し、お客様にどういう価値をご提供していくのか、という企業の存在意義や考え方の軸を持っておく必要があります。
これを示すものが企業理念です。
当社の企業理念は、「もっと心に響かせよう、もっと暮らしを支えよう、明日を未来を拓いていこう」というパーパス型のメッセージとなっており、当社がお客さまや社会にどう働きかけていきたいか、ということを示しています。
つまり、この企業理念は、会社の存在意義であり、変化に対応する中でも失ってはならないもの、当社で働く社員が様々な判断の拠り所とすべきものです。皆さんも、企業理念と、それに基づく社員の「行動指針」や「ブランドメッセージ」などを、この研修においてしっかり学んで頂きたいと考えています。
三つ目は、「キャリア形成」についてです。
一昨年、当社は人事制度を刷新し、「会社は、多様な働き方・自立的なキャリア形成を支援し、社員は、専門性を高め、能力を発揮する。」というコンセプトを定めました。
皆さんは、入社後、それぞれの部署で業務を開始するわけですが、当初思い描いていた業務と違う、やりたかった業務ではないということもあるかもしれません。
しかし、「キャリアを形成する」ということは、何も思い通りの業務に就くということではなく、自分の将来なりたい姿を描き、現在の自分がそこに向けてどのようにキャリアを積んで成長していくかをよく考えるということです。
皆さんのキャリアプランは、皆さん自身がよく考え、将来のキャリアに、「点と点で繋がるよう」、真摯に業務に向き合うとともに、常に勉強を怠らず、将来のキャリアに備えることを心がけてください。
皆さんの上司は皆さんのキャリアプランを考えるお手伝いをしますし、会社も皆さんが自己研鑽できる場を提供します。
J:COMの行動指針であるJ:COM Wayの中には、「J:COMプライド/一人ひとりの誇りと責任」という項目があります。これは、一人のプロフェッショナルとして誇りと責任を持ち、自己研鑽に励む、ということを示しています。また、常に会社の代表であることを自覚し、高い倫理観を持って行動する、ということです。
高い志と倫理観を持ち、自分のためだけでは無く、“利他の心”で、まわりの人や社会の成長にも貢献できるようなプロフェッショナルを目指してください。そういう心持ちであれば、失敗を恐れず、仕事も人生も楽しむことができるのではないか、と思います。
皆さんの活躍と成長を心より祈念しています。
JCOM株式会社
代表取締役社長 岩木 陽一