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~震災を知らない世代・地域へ記憶をつなぐ~
震災伝承映像『未来へつなぐ 語り部の声』最新作を公開

2024年3月11日
JCOM株式会社

JCOM株式会社(J:COM、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩木 陽一)は、震災の記憶や教訓を風化させることなく次世代に伝え、地域の防災・減災につなげていくために、震災伝承映像『震災アーカイブ「未来へつなぐ 語り部の声」』の最新作を2024年2月28日(水)より、特設サイトにて無料公開しています。また、震災伝承を支援するため、2024年3月8日(金)に東北3県を中心に震災伝承活動を行う団体による連携・企画・育成の事業へ助成する「3.11メモリアルネットワーク基金」に東日本大震災復興支援募金を寄付しました。

<『震災アーカイブ「未来へつなぐ 語り部の声」』出演者>
 

『震災アーカイブ「未来へつなぐ 語り部の声」』は、震災の記憶を風化させないこと、復興への思いを未来へ引き継いでいくことを目的にJ:COMが公益社団法人3.11メモリアルネットワークと協働し2021年から語り部の方々の映像を配信している取り組みです。

今回は、宮城県石巻市で被災した経験を進学先の愛知県名古屋市で伝え続ける岩倉侑さん、語り部バスをはじめ震災伝承を軸とした地域づくりの取り組みを続けている伊藤俊さん、災害でインフラが断たれた場合を想定し、生き抜くための減災プログラムを実施している阿部寛行さんに出演いただき、新たに3本の映像を制作しました。

東日本大震災から13年が経過し、震災を経験していない世代も多くなる中、当時の様子を語り継ぐ「語り部活動」や震災の教訓や被害の現状を学ぶ「震災学習プログラム」を経験する機会が少なく*1なっています。一方で、能登半島地震の発生や南海トラフ大地震発生の可能性を受け、防災・減災への備えはより重要度を増しています。こうした中で、場所やタイミングを問わずに幅広い方々に語り部の言葉と想いを伝え、今後の防災・減災に役立てていただくため、語り部活動の映像化・配信を続けています。*1 出典:公益社団法人3.11メモリアルネットワーク » 2023年震災伝承調査速報(来訪者受入推移) (311mn.org)

【公益社団法人3.11メモリアルネットワーク 専務理事 中川 政治 様 コメント】
<震災アーカイブの意義について>
東日本大震災を伝える「未来へつなぐ 語り部の声」の撮影・編集・動画配信まで、きめ細やかな調整と確かな技術のお陰で質の高いアーカイブを提供いただけていること、改めて、心より感謝申し上げます。 
語り部自身が動画活用できるような著作権への配慮からも、深い理解とご支援の気持ちを痛感します。
東北を訪問することが困難な遠方の方や若い世代の方にも語り部の貴重な体験を共有いただくことで、災害が多発するこの国で、大切な方の命を守る大きな力となっていると確信しています。

なお、「震災アーカイブ」シリーズでは語り部による震災伝承映像を無料配信しているほか、東北のケーブルテレビ会社が制作した震災をテーマとしたドキュメンタリー作品を購入・視聴することで寄付ができる「募金オンデマンド」としてお届けしています。「募金オンデマンド」の視聴料収入にJ:COMからの寄付金を加算して東日本大震災復興支援募金を、本年も3月8日(金)に「3.11メモリアルネットワーク基金」へ513,480円を寄付しました。

J:COMはこれからも、安心・安全で輝き続けられる街づくりを目指し、映像を通じて地域の防災・減災に向けた活動を続けてまいります。

◆語り部による伝承映像

映像タイトル『震災アーカイブ「未来へつなぐ 語り部の声」』
特設HPhttps://www.jcom.co.jp/corporate/sustainability/community/disaster_prevention/earthquake/voice/
語り部と
内容
公益社団法人3.11メモリアルネットワークと協働し、語り部の方々の活動の模様を映像化。
今回は以下の語り部映像を新たに3作品制作し、公開します。
 
・岩倉侑さん(宮城県石巻市で被災、愛知県名古屋市在住、大学生)
震災当時小学2年生だった岩倉さんは、大学生となり進学先である名古屋の地で当時の経験を伝えています。「震災を自分ごととして捉えてほしい」と、東北から遠く離れた場所でメッセージを伝え続けています。
 
・伊藤俊さん(宮城県本吉郡南三陸町で被災、南三陸まちづくりプラットフォーム 代表)
バスツアーという形で語り部活動をおこなっています。南三陸町は過去も津波の被害を受けましたが、その教訓が伝承され、東日本大震災でも多くの命が救われたといいます。伊藤さんが伝承活動を通してさらに次世代へぐメッセージを繋いでいます。
 
・阿部寛行さん(宮城県本吉郡南三陸町で活動、三陸復興観光コンシェルジェセンター センター長)
自身の被災体験に基づく独自の復興観光ツーリズムと語り部活動に取り組まれています。
東日本大震災で感じた従来の防災の限界から、自然との共生や、限られたインフラの中で生き抜く力を次世代に力強く伝えています。

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